鳥取県北栄町・延喜式内社
少彦名神 降臨の地 ― 千二百年の祈り
創建は遥か古に遡ります。伝承によれば、この國坂の地に少彦名命が降臨し、人々に農耕の術と病を治す知恵を授けたことが始まりとされています。
中世では武将や地元有力者から督い崇敬を受け、幾多の戦乱の中でも絶えることなく社火が守り継がれました。江戸時代には「医薬の神」としての名声が中国地方一帯に広まり、疫病が流行した際には多くの人々がその神威を頼り、病気平癒を祈願したと伝えられています。明治・昭和の激動期を経ても、その伝統と格式は今もなお地域の人々によって守り継がれています。
『続日本後紀』に記録。従五位下を授かる。
『日本三代実録』に記録。正五位上に昇叙。
『延喜式』神名帳に記載、式内社に列せられる。
戦火を免れ、社殿が維持された記録が残る。
日本神話において大国主神と共に「国造り」を成し遂げた神。ガガイモの船に乗り、蛾の皮の着物を着た小さな神様ですが、その智慧と神力は絶大です。医薬・温泉・まじないの法を定め、人々の病を治し、鳥獣や昆虫の災いを除く術を教え広めました。また「酒造りの神」としての側面も持ち、万民の生命を育む神として崇められています。
医療従事者の守護神として名高く、難病平癒や手術の成功を祈る参拝者が絶えません。
新たな事業の興隆や商いの繁栄を願う人々に、少彦名神の豊かな知恵を授けます。
生活の基本である「食」の安全や、予期せぬ厄災から家庭を堅固に守護します。
伝統的な大社造りの様式を伝え、荘厳な装飾が随所に施されています。木材の経年変化が、積み重ねられた歴史の深さを無言で物語ります。
幾世紀もの時を重ねた巨木が立ち並ぶ鎮守の杜。一歩足を踏み入れれば、神域特有の静寂と瑞々しい生命力に包まれます。
春の桜、夏の深緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色。四季折々の豊かな表情は、参拝者の心を常に癒し続けています。
| 1月1日 | 歳旦祭(さいたんさい) 新年の幕開けを祝い、国家の安泰と崇敬者の幸福を祈願します。 |
|---|---|
| 2月 | 祈年祭(きねんさい) 「としごいのまつり」として、その年の五穀豊穣を祈ります。 |
| 10月15日 | 例大祭(れいたいさい) 当神社で最も重要な祭典。伝統的な祭礼が行われ、感謝を捧げます。 |
| 11月23日 | 新嘗祭(にいなめさい) 秋の収穫に感謝し、新穀を神前に供えて共に喜びます。 |
| 伝承 | 薬草祭(やくそうさい) 医薬の神に因んだ薬草奉納。現在はその精神を例祭に含んでいます。 |
927年編纂の『延喜式』神名帳に記載された神社。平安時代当時、すでに国から重要視されていた由緒正しい古社である証です。
自然万物に神が宿ると考える信仰。國坂神社は、この豊かな北栄の大地と歴史そのものを神聖視しています。
白泉社「花とゆめ」にて連載中の赤瓦もどむ先生の作品『神さま学校の落ちこぼれ』第3巻にて、当神社の神門や境内がモデルとして描かれています。
また、第4巻の表紙には、当神社の神門をモチーフにした大変美しいイラストが掲載されております。ぜひ作品をお手に取って、物語の世界と当神社の風景をあわせてお楽しみください。
連載中 | 原作:日向夏 × まんが:赤瓦もどむ | 白泉社「花とゆめ」
作品公式ページへ
※白泉社様より書影の使用許可をいただいて投稿しております